station: TX (TV Tokyo)
「ヒッチコック劇場」というと、1960年代に放送した白黒のものに始まり
約300本が存在するらしい。ヒッチコックアワーも含むのか正確な数字ではないが。
今回保存対象にしたい作品はテレビ東京で1986年から1988年にかけて放送された
リメイクのシリーズ。
冒頭のヒッチコックがCGによってカラー化されていたことは、字幕でも確認出来る
「リメイク作品である事」に関しての話は他のblogでも取り上げられているので今回は別の件。
先日、といっても3年程前だろうか、NHK BS2(SD放送のチャンネル)の深夜にこのシリーズが放送されていた
「新ヒッチコック劇場」といいながら、もう20年も前の作品なのかと思いながら鑑賞していた。
が、邦題でいうところの「新作ヒッチコック劇場」にさしかかった頃から
「古い映像なため劣化しております」云々ののテロップが入り全編白飛び。
Film作品と思われる画質なのになんで白飛びするのか。
不信に思い本編をもう一度再生し確認。冒頭のスタッフテロップ(これなんて言うんでしょね)が
Filmで入れたものではなくVTRで入れたものであることが確認できた
当時はコンポジットデジタルVTR「D2」が登場する前。
完パケと言えば、あの素手で触るオープンリール1吋。(カビ、竹の子、ワカメ…)
しかも、アナログ記録。
20年前のテレビ東京放送時に入っていたテロップがないところを見ると
その当時のテープではない模様。
ということで、20年前に録画したVHSを再生してみることにした。
業務機2台で再生したところ、特に劣化もなく少なくとも白飛びはしていない。
SVHSではなくVHSであるため解像度的には低いものの、トラッキングもほぼ安定しており
音声の劣化もほとんどなかった。
今回の放送のテープが原版からの放送(もちろんNHKなので、原版からD3ないしD5へのコピーだとは思われるが)だとしたら、うちにあるVHSの方が見た目には画質がいいことになる。
これはBlu-rayだけでなくDVCAMかなにかにもダビングしておくべきか迷う毎日である。
もし、「このVHSでいいからくれ」というハリウッドの権利者の方がいらっしゃったら、
無料で差し上げますから、完パケの保存はもう少し丁寧に管理してください(笑)